私たちの将来のために、今やるべきことを。
花粉症とスギ林
前回の日記でも書いたミニ集会ですが、おかげさまでたくさんのお声がかかり、日々地元の皆さんのご自宅をお伺いさせていただいております。
八千代をよりよい街にしていきたいという、皆さんの熱い思いを強く感じる毎日です。

眼帯姿…


今日もいくつか回らせていただきました。写真は、とある家族会に参加させてもらった私です。しかし、写真のような眼帯の状態で、余計な心配をおかけしてしまったようです…。
原因はいまいち判らないのですが、おそらく花粉症のせいではないかと思います。ここを読んでくださっている方の中にも多くいらっしゃると思いますが、とにかくこの季節は、辛いものですよね。

千葉県の森林面積は16万haです。森林率は31%強で、これは全国平均の半分以下。実は千葉県は日本全体では森林が少ない県です。
しかし、その森林のうちの32%がスギ林で、これは逆に全国平均の18%を大きく上回ります。
花粉症に苦しんでいる県民の方々にとっては、読んでいるだけでも少し痒くなるような数字でしょうか。

1〜3月の間は患者の皆さんが外出を控えるため、民間調査機関の試算によればこの期間7000億円以上の個人消費が減少するとも言われており、花粉症は日本経済にも大きな打撃を与えているといえるでしょう。
そんなことから、近年、スギ林の伐採を望む声が多くあがっています。関東近県でのアンケート調査の結果を見ると、市民が行政にもっとも進めてほしい花粉症対策として、スギの早急な伐採をあげる声が6割近かったという事実もあります。

しかし、スギ林は、花粉症を引き起こす憎き存在というだけではありません。
重要な木材資源であることは当然ですが、スギ林のある山は一般に川の上流に位置するため、急激に大量の伐採を行えば、崩落や表層崩壊、ひいては大規模な地すべりなどが起こる危険性があります。この水源涵養機能も無視することはできません。
また、スギは最も二酸化炭素の吸収量が多い樹種のひとつであり、温暖化抑制にすぐれた役割を果たしています。

現在千葉県の森林のうちの30%が、建築材等に利用できる伐期をむかえています。林業の荒廃が叫ばれる昨今ですが、こういった伐期に達した木を選択的に伐採して県産の材として活用することはとても重要です。
治水や環境を守るという点からも、国内産の材を積極的に利用し、持続可能な林業経営を守っていきたいと考えます。

恒常的な管理に基づいた伐採や間伐は、花粉を飛散させるスギ林を、環境に配慮した上で確実に減少させることができます。また、その伐採後の土地に広葉樹を植樹することで、生態系の多様性を生み出すこともできるのです。

日本は国土の7割を森林が占めています。この国に生まれ、この国を愛する者として、スギ林を疎んじるのではなく、その存在の大切さを考えたい。そして、緑にあふれ、多くの生命が憩う千葉県を担う一員としてありたい。
痒い目をこすりながら、そんなことを考えた日でした。